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ロードバイク用サングラスの選び方【サングラスブランド経営者が丁寧に解説】

ロードバイク用サングラスの選び方【サングラスブランド経営者が丁寧に解説】

執筆者: 樫部結香

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読む時間 0 min

はじめまして、ロードバイク用サングラスのオンラインストアを運営しているかっしーと申します。


普段ショップを運営していく中で、「自分にあったサングラスの選び方を知りたい」というお問い合わせをいただくことがあります。


特にロードバイクを始めたばかりの方はどういう基準でサングラスを選んだらいいのか分からないと思いますし、


普段どのようにサイクリングを楽しんでいるかによって答えも変わってきますので、


記事にしてまとめることによって同じような疑問を持つ方のお役に立てると嬉しいです。


またロードバイクにしっかり乗り込んでいる方でも参考にしていただけるような内容になっていますので、


ロードバイク歴が長い方やレースに出場する方にもご覧いただきたいです。

執筆者:かっしー

ロードバイク歴6年目の31歳女性。

ヒルクライムやロングライドで身体を追い込みがち。

ウェアやサングラスが好きすぎて、理想を追求すべくロードバイク用サングラスブランド「being」を設立。

福岡県を中心に、徐々に活動範囲が広がっているという噂。

beingのストアはこちら

この記事で分かること

・なぜサングラスが必要なのか分かる

 そもそもサングラスって着ける必要があるのかどうかについて解説しています。


・サングラスのレンズの種類について分かる

 サングラスのレンズにはさまざまな種類があり、用途や利用シーンによって最適なレンズが異なります。


・あなたの楽しみ方にぴったりのサングラスの選び方が分かる

 あなたがどんなサングラスを選べばいいのかご判断いただけるようになります。


・筆者の今まで使ってきたサングラス

 これまでどのようなサングラスを使ってきたのかまとめています。

結論から言うと

まず結論としていえるのは、自分に最適なサングラスは


  • ロードバイクに乗る季節
  • ロードバイクに乗る時間帯
  • 普段よく走るコース
  • どんな乗り方をするか


によって変わってくるということです。

またサングラスを選ぶうえで考えておきたいのが「今後サングラスを追加で購入する必要があるのかどうか」というポイントです。

サングラスはひとつでいいのか

タイヤやチューブのような消耗品とは違い、サングラスは破損しない限り使い続けることができます。


そのため「2つ以上所有する」必要性が分からないという方もいらっしゃると思います。


しかし、ロードバイクは屋外を走るスポーツなので、自然の環境に合わせて適切なレンズを選択する必要があります。


そのため走るときの環境に合ったサングラスを都度使い分けるのが理想だということを始めに記しておきます。


また様々なカラー、デザインのサングラスをその日のコーディネートに応じて使い分けるという楽しみ方もあります。

なぜサングラスが必要なのか

そもそもなぜロードバイクに乗るときにサングラスをかける必要があるのでしょうか。


  • サングラスをかけた方がかっこいいから
  • みんなかけているから


という方もいらっしゃるかもしれませんが、ロードバイクにおいてサングラスは非常に重要な役割を果たします。

まず第一に、安全のため

そして、初心者の方でも安全のために、必ずお使いいただきたいと思っています。


ロードバイクを始めたばかりの頃は、ペダルやロック・ライト・ヘルメットなど、最低限必要なものを揃えるだけで結構お金がかかります。


他にもウェアやメンテナンスグッズなど欲しいものがあるのに、それより先にサングラスを買うべきなのか悩む方もいると思います。


でも、何万円もするような高価なサングラスでなくていいので、必ず一本は購入されることをお勧めします。


理由はいろいろあります。

眩しさで視界が奪われるのを防ぐため

こちらはイメージしやすい理由だと思うのですが、晴れた日に屋外を走ると太陽の光が眩しく感じることがあります。


この眩しさにより、一瞬視界を奪われてしまうリスクがあります。


眩しくなって目を閉じたり細めたりするとどうなるかというと、対向車が見えなかったり、地面に落ちている石ころや窪みを見落としたりします。


それに気付かないまま突っ込んでしまうと事故に繋がり大変危険です。


サングラスをかけることにより、眩しさを軽減し、視界を確保することができます。

ゴミや虫・風から瞳を守るため

ロードバイクあるあるなのですが、走行中にはさまざまは物が飛んできます。


  • 車や前の走行者が跳ね上げた小石
  • ほこり
  • 道端の木から垂れ下がった小枝など


歩道を徐行する時を除くと、基本的にロードバイクは車道の路肩を走ることになります。


そして、ゆっくり走行した場合でも時速20kmほどのスピードになり、


ロードバイクに乗りなれた人だと時速30~40km、


下り坂だと時速40km以上出ます。

これほどのスピードが出ているときに目に異物が入ってしまうとどうなるでしょうか?


驚いて目を閉じたり、ハンドルから手を離すと転倒するリスクがあるだけでなく、


勢いよく飛んできた小石が眼球に当たると失明してしまう可能性もあります。


また、サングラスの着用により、目に風が入るのも防ぐことができます。


長い時間目に風が当たり続けると、目の表面がゴロゴロしたり、チクチクしたりすることがあります。


これは目の表面に細かい傷がついてしまうことによって引き起こされます。


また、痛みが生じない場合でも、風により目が乾いてしまい視界がぼやけたり、コンタクトレンズが外れたりしてしまうこともあるため注意が必要です。

紫外線から瞳を守るため

皆さんは一日中屋外で過ごしたり、海水浴に行ったりした時に「目の疲労」を感じたことはないでしょうか?


実は、紫外線は網膜を通して脳に直接届くため、脳にストレスがかかることによって自律神経が炎症を起こします。


また、紫外線によって発生した活性酸素が筋肉の細胞を攻撃するため、筋肉の疲労も感じます。


サングラスによって防げるダメージは、物理的なものだけではないんですね。


サングラスのレンズには紫外線カット機能がついているものが多いため、使用シーンに合った機能のレンズを選ぶことが重要です。



路面の障害物をいち早く察知するため

ロードバイクに乗るときは、常に路面に注意を払う必要があります。


地面に落ちている石やアスファルトの亀裂、凹凸などに気付かないまま乗り上げてしまうと、転倒するリスクがあります。


また普段は気にならないような小さな段差や地面の凹凸でも、ロードバイク走行中は振動がダイレクトにサドルやハンドルに伝わり、不快感や疲労・痛みの原因となってしまいます。


実は、路面の状況をいち早く察知できるよう特別に開発されたレンズも存在し、


一例としてOakleyのプリズムレンズが挙げられます。

【PRIZM-プリズムレンズとは】


Oakleyのレンズテクノロジー、プリズムレンズは色調やコントラストを強調し、ディテールまでくっきり見せる高性能レンズです。

簡単に言うと、地面の亀裂や障害物の輪郭がくっきりすることで、


よりはっきりと路面の細かな情報を把握することができ、事前に危険を回避しやすくなるということです。


ただし、そのような高性能レンズは価格が非常に高いことが多いため、路面の状況が気になる方は、レンズカラーやレンズの濃さに着目して選んでみるといいと思います。

サングラスのレンズの種類について

レンズの種類 メリット/デメリット 詳細
UVカットサングラス メリット 紫外線をカットする機能のみで、
比較的安価

デメリット 強い太陽光の下では眩しさをカットしきれない
偏光サングラス メリット 太陽光による乱反射や照り返しを軽減する

デメリット トンネル内や暗いところでは
視界が真っ暗になり使えない
クリアレンズサングラス メリット レンズが透明なので早朝や夜などに活躍する

デメリット レンズが透明なので眩しさをカットできない
紫外線調光サングラス メリット 紫外線の濃度によってレンズの色が変するため、暗い時間帯はクリアに使え、
時間や季節を問わず使える

デメリット 強い日差しをカットするのは苦手
可視光線調光サングラス メリット 紫外線に加え、可視光線(目に見える光)でも
調光する。
紫外線調光サングラスが苦手な夏の暑い気候でも調光しやすい。

デメリット 強い日差しをカットするのは苦手で、高価なレンズが多い。

執筆者:かっしー

ロードバイク歴6年目の31歳女性。

ヒルクライムやロングライドで身体を追い込みがち。

ウェアやサングラスが好きすぎて、理想を追求すべくロードバイク用サングラスブランド「being」を設立。

福岡県を中心に、徐々に活動範囲が広がっているという噂。

beingのストアはこちら