2026年7月28日16時27分に熊本県で発生した「令和8年熊本地震」から早くも1カ月以上が経過しました。
令和8年熊本地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
被害に遭われた地域の一日も早い復旧・復興と、被災された皆さまが少しでも早く日常を取り戻せることを、心より願っております。
beingでは今回の地震を受け、私たちにできる支援として、
- 支援金の寄付
- 災害ボランティアへの参加
を行いました。
2026年8月18日には、being代表の樫部が熊本県宇城市で行われている災害ボランティア活動に参加しました。
今回の記事では、実際にボランティアとして現地を訪れて行った活動だけでなく、参加するまで知らなかったこと、そして現地で学んだことについてもご紹介したいと思います。
beingとして行った支援
支援金の寄付
beingでは、令和8年熊本地震で被災された方々への支援のため、公益財団法人日本財団の「災害復興支援特別基金」を通じて寄付を行いました。
日本財団の「災害復興支援特別基金」への寄付は、被災された方へ直接配分される「義援金」ではなく、現地で活動するNPO・ボランティア団体などの支援活動に活用される「支援金」です。
大きなことができるわけではありませんが、beingというブランドを運営する中でいただいた売上の一部を、必要としている方々のためにお届けすることができればと考えました。
災害ボランティアへの参加
そしてもうひとつ、実際に現地で力になれることがあればと思い、8月18日に災害ボランティアへ参加しました。
実は、今回参加するまで私は「災害ボランティア」というものについて、分かっているようで分かっていないことがたくさんあって、このボランティアも仲の良いベキさんのお声掛けがあって実現したものです。

ボランティアにお誘いいただいて、ありがとうございました!
参加にあたって調べていく中で、そして実際に現地へ行ったことで、それまで持っていたイメージとは違う部分がいくつもありました。
災害ボランティアについて、参加前に勘違いしていたこと
「ボランティアは早ければ早いほどいい」と思っていた
災害が起きたニュースを見ると、「一日でも早く現地へ行ったほうがいいのではないか」と思ってしまいます。
私自身もそう考えていました。
しかし、災害発生直後の現地では、被害状況の確認や救助活動、道路状況の把握など、さまざまな対応が行われています。
そして一般の災害ボランティアについては、被災した自治体や社会福祉協議会などが現地の状況や支援ニーズを確認したうえで、災害ボランティアセンターを設置し、必要な人数を募集しています。
今回の令和8年熊本地震でも、自治体によって募集条件は異なり、県外からの参加を受け付けていない場合や、事前登録が必要な場合がありました。
つまり、
「助けたいから、すぐ現地へ行く」ではなく、「現地がボランティアを必要としているタイミングで、決められた方法に従って参加する」ことが大切
だということを知りました。
「何か支援物資を持っていきたい」と思っていた
現地へ行くなら、水や食料、生活用品なども一緒に持っていったほうが役に立つのではないか。
これも最初に考えたことのひとつでした。
しかし、支援物資も「たくさんあればあるほど良い」とは限りません。
災害発生からの時間によって必要とされる物は変化しますし、必要以上の物資が集まれば、受け入れ・保管・仕分けをする側の負担にもなります。
実際、熊本県ではその後、当面必要となる物資がおおむね充足したとして、8月20日に県での支援物資の受付を一時停止しています。
支援する側が「これが必要だろう」と考えて行動するのではなく、「今、現地で何が必要とされているのかを公式情報から確認すること。」これも、とても大切なことだと感じました。
「ボランティアは多ければ多いほどいい」と思っていた
人手が必要なのであれば、参加者は多ければ多いほど良い。
これも以前の私はなんとなくそう思っていました。
実際には、今回参加してみると非常に秩序立って運営されていました。
災害ボランティアセンターが活動依頼を受け、その日に必要な作業と人数を整理し、参加者をそれぞれの活動場所へ振り分けていきます。
現地の道路事情や駐車場所、ボランティアを受け入れるスタッフの人数にも限りがあります。
熊本県からも、被災地周辺の交通渋滞を減らすため、可能な限り乗り合わせて現地へ向かうよう案内されています。
善意で参加するからこそ、現地の負担を増やさない。
そのための仕組みがきちんと作られていることを、今回初めて知りました。
災害ボランティアに参加するまでの流れ
私が災害ボランティアに参加するまでに行ったことはこちらです。
- 熊本県が公表するボランティアの募集状況を確認
- 各市町村のボランティア受付状況を確認
- 現地まで通れる道があるかを確認し、参加可能な日を決めて、Webフォームで参加申請
(フォームの形式は市町村によって異なる) - 「災害ボランティア車両高速道路通行証明書」を事前に用意
- ボランティア当日までにボランティア保険に加入
ボランティアへの参加は今回が初めてで、最初は正直、右も左も分からない状態でした。
そのため、まずは熊本県や各自治体、社会福祉協議会が発信している公式情報を確認し、案内に沿って一つずつ準備を進めました。
宇城市災害ボランティアセンターでは、ボランティア活動保険への事前加入が必要となっています。
ボランティア保険は、ボランティア活動中のケガや死亡、賠償責任などを補償するもの。
令和8年度は、1年間の掛け金は基本プランが350円・天災・地震補償プラン500円で、基本プランでは地震・噴火・津波そのものによる死傷は補償対象外となっています。
地震などによる死傷も補償対象としたい場合は、天災・地震補償プランを選択できます。加入時には最新の補償内容をご確認ください。
災害ボランティアには高速道路の無料措置も
今回参加する際に初めて知った制度のひとつが、災害ボランティア車両を対象とした高速道路の無料措置です。

令和8年熊本地震では、被災した自治体等から要請、または受け入れ承諾を受けた災害ボランティア活動に使用する車両について、高速道路料金の無料措置が実施されています。
利用する場合は事前に「災害ボランティア車両高速道路通行証明書」を発行・印刷。
往路で証明書などを提示し、活動終了後には災害ボランティアセンター等で活動確認を受け、復路でも証明書を提示するという仕組みになっています。
なお、この無料措置ではETCは利用できません。指定された方法で一般レーンを利用し、通行券や証明書などを提示する必要があります。
私が利用した際は、下記の手順で証明書の準備から料金所の通行までを行いました。
- 災害ボランティア車両高速道路通行証明書発行サイトから証明書の入力をする
- 利用するIC・車のナンバーなどの情報が必要
- 往路と復路の2枚を用意する
- 高速道路に乗る時はETCレーンは使わずに一般レーンで通行券を取って通過する
(都市高速の場合は一般レーンで証明書を見せて通過する) - 高速道路から降りる時は証明書と通行券を渡して通過する
- ボランティア活動終了後、証明書の「ボランティア活動確認欄」に捺印してもらう
- 帰りも高速道路に乗る時はETCレーンは使わずに、一般レーンで通行券を取って通過する
- 帰りは最後に通過するICで証明書と通行券を渡して終了
- 帰宅時点で証明書は手元にない状態となる
※制度の対象期間や利用方法は災害・時期によって異なります。参加される際は必ず各自治体や道路会社の最新情報をご確認ください。
ボランティア当日の流れ
ボランティア当日の流れは下記の通りです。
| 時刻 | 活動内容 |
|---|---|
| 7:00 | 福岡市を車で出発 |
| 9:00 | 松橋IC到着 |
| 9:20 | 宇城市災害ボランティアセンター到着 |
| 9:50 | ボランティア受付 |
| 10:00 | オリエンテーションと活動振り分け |
| 10:30~ | 支援先に車で移動しボランティア開始 |
| ~13:45 | 支援先でのボランティア終了 |
| 14:05 | 宇城市災害ボランティアセンター帰着 |
| 14:10 | 解散 |
8月18日、朝7時に福岡を出発し、宇城市災害ボランティアセンターへ向かいました。

実際に現地に立ってみると、ニュースや写真を見るだけでは分からなかった被害の大きさを感じました。
一見すると、道路に大きな損傷はなく、車も普通に走っている。
でも、ところどころマンホールが突出していたり、火災で焼け落ちた家屋があったり、墓石が横倒しになっていたりと、地震の凄まじさを目の当たりにしました。
現地到着後は受付を行い、オリエンテーションを受けたあと、その日に活動するグループへ振り分けられました。

今回私が担当したのは、被災した家屋の瓦礫(塀)を土嚢袋に詰め、廃棄しやすいように仕分けする作業でした。
この日は35度前後の厳しい暑さの日で、数十分ごとに休憩時間が設けられてはいたものの、大量の汗が吹き出しました。

私のグループは10名以上のメンバーで構成されていたので、最初は自宅を囲む瓦礫の撤去はあっという間に終わるのではないか?と思っていました。
でも、瓦礫の中に鉄骨が通っていて切り離すのに時間がかかったり、大きすぎて運べないものは小さく砕いたり、細かい瓦礫を拾い集めたりするのに思ったよりも時間がかかりました。
14時前に予定より少し早く作業が終わりましたが、それでも過酷な作業となりました。
それでも、休憩時間に「冷房が効いた室内で休んでね」と優しく声を掛けてくださった現地の方のお心遣いに思わず胸が熱くなってしまいました。

ボランティアとして現地の負担にならないために
そしてもうひとつ、現地で驚いたことがありました。
宇城市災害ボランティアセンターには、作業に必要な道具だけでなく、熱中症対策用品、スポーツドリンク、補給食なども用意されていました。

猛暑の中で活動する私たちの安全を守るために、さまざまな準備をしてくださっていたことは本当にありがたく感じました。
一方で、私はそこで少し申し訳ない気持ちにもなりました。
被災された地域を支援するために来たはずなのに、こちらが飲み物や補給食を用意してもらい、まるで宇城市の皆さんにもてなしていただいているような感覚になったからです。
もちろん、災害ボランティアセンターが安全な活動のために必要なものを準備してくださることは、とてもありがたいことです。
ただ、ボランティアとして参加する以上、できる限り自分自身のことは自分で完結できるだけの準備も必要だと感じました。
飲み物や食事、暑さ・寒さへの対策、活動に適した服装など、自分の安全を自分で守る準備をしたうえで現地へ向かう。
支援するために訪れた自分自身が、現地の負担にならないようにすることも、ボランティアに参加するうえで大切なことのひとつなのだと思います。
実際に参加して学んだこと
今回、初めて災害ボランティアに参加して、事前に調べただけでは分からなかったことをたくさん学びました。
その中でも最も強く感じたのは、
「自分がしたい支援」と「被災地が必要としている支援」は、必ずしも同じではないということです。
- できるだけ早く現地へ行ったほうがいいのではないか
- 何か支援物資を持っていったほうがいいのではないか
- 人手は多ければ多いほどいいのではないか
私自身、参加する前はそう考えていました。
でも実際には、被災した自治体が現地の状況を確認し、必要な支援を整理し、必要な人数のボランティアを募集しています。
そして当日の活動についても同じでした。
私たちが活動している様子を見た近隣の方から、「うちもやってもらいたい」という声を聞きました。
その言葉を聞いたとき、目の前に困っている方がいるのであれば、そのままお手伝いしたくなる気持ちにもなります。
しかし、ボランティアがその場の判断で別の家の作業を引き受けることはできません。
支援を希望する方から宇城市へ依頼をしていただき、災害ボランティアセンターが内容を確認し、必要な人員を振り分けるという手順を踏む必要があります。
これも、実際に参加して初めて知ったことでした。
一見すると少し遠回りにも感じる仕組みですが、安全面や作業内容、必要な人数を管理しながら、できるだけ多くの方へ適切に支援を届けるためには欠かせない仕組みなのだと思います。
善意があれば、自由に行動していいわけではない。
現地が決めたルールに従うことまで含めて「支援する」ということなのだと感じました。
数時間の活動でも、本当に意味があったのだろうか
実は、ボランティア活動を終えたあと、私の中にはひとつの葛藤が残りました。
この日、私が活動した時間は数時間です。
被災された方々は、地震が起きた日からずっと、その被害と向き合いながら生活されています。
そんな中、安全な福岡からやってきて、数時間だけ作業をして帰る。
それは本当に被災された方の力になっているのだろうか。
「ボランティアに参加した」という自分自身の満足のために来ただけなのではないか。そんなことも考えました。
でも、この日自分が過ごした数時間を振り返ると、決して楽な時間ではありませんでした。
35度前後の厳しい暑さの中、瓦礫を運び、鉄骨を切り離し、大きなものを砕き、最後には小さな破片まで拾い集める。
短い時間ではありましたが、その時間は目の前の作業に真剣に力を注いだ時間でした。
そして作業が終わったとき、支援先の方から感謝の言葉をいただきました。
さらに、私たちの活動を見ていた近所の方から、「うちもやってもらいたい」という声を聞きました。
そのとき初めて、今日やったことには、ちゃんと意味があったのかもしれない。そう思うことができました。
一人が一日にできることは、ほんのわずかです。
今回の私も、一軒のお宅の瓦礫を片付ける作業の一部を担ったに過ぎません。
でも、私には好きな言葉があります。
「早く行きたければひとりで行け。遠くに行きたければみんなで行け。」
今回のボランティア活動を通して、この言葉の意味を改めて感じました。
一人でできることには限りがあります。私が活動した数時間だけを切り取れば、本当に小さな力だったと思います。
それでも、一人ひとりが数時間ずつ力を持ち寄れば、少しずつ片付く場所が増えていく。
そして、その積み重ねが被災された方が日常を取り戻すための一歩につながっていくのだと思います。
今回の経験を通して、災害ボランティアは「自分が被災地を助ける」というような一方的なものではないと感じました。

現地の方々、災害ボランティアセンターを運営する方々、一緒に活動したボランティアの参加者の皆さま。
多くの人が、それぞれにできることを持ち寄って復旧を進めている。
その中の一員として、ほんのわずかでも自分の力を使わせてもらった。
今は、そんなふうに捉えています。
私たちにできることを
災害が起きたとき、「何かしたい」と思っても、何をすればいいのか分からない方も多いと思います。
私自身も今回が初めての災害ボランティアで、最初は参加方法すら分かりませんでした。
そして今回学んだように、必ずしも現地へ行くことだけが支援ではありません。
被災地への支援金や義援金という方法もあります。
現地で活動するボランティアを支える方法もあります。
必要とされている情報を周囲へ伝えることも、ひとつの支援になるかもしれません。
仕事や家庭の事情、住んでいる場所、体力などによって、できることは人それぞれです。
大切なのは、「何かしたい」という気持ちだけで行動するのではなく、まず現地が何を必要としているのかを確認し、その時の自分にできる方法で支援することなのだと思います。

ボランティアとは関連がないのですが、帰りは道の駅うきで地元産の果物を買って帰りました。
支援するつもりで買った訳ではないのですが、熊本県産の農作物や商品を購入して地域の経済を応援することも、自分たちにできることのひとつなのかもしれません。(大好きなシャインマスカットをお得に購入して心の中は幸せでいっぱいになりました)
beingという小さなブランドにできることも、決して大きくありません。
今回行った支援金の寄付や、私一人が参加した数時間のボランティア活動によって、被災地の状況が大きく変わるわけではありません。
それでも、「小さいから意味がない」と考えて何もしないのではなく、できる範囲で行動することを選びました。
そして実際に現地へ行ったことで、災害ボランティアの仕組みや、支援する側に求められる姿勢について、これまで知らなかったことをたくさん学ぶことができました。
この記事を読んでくださった方の中に、今後災害が起きた際、
- ボランティアに参加してみたい
- 何か自分にもできることがあるだろうか
と思う方がいれば、今回の経験が少しでも参考になれば嬉しく思います。

※写真は、現地の様子を伝えるため、撮影・発信が可能と案内された場所で撮影しています。
beingではこれからも、私たちにできることを考えながら、必要なときに必要な形で社会に還元していけるブランドでありたいと思っています。
最後になりますが、令和8年熊本地震により被災された皆さまが、一日でも早く穏やかな日常を取り戻されることを心より願っております。










みなさんこんにちは。ロードバイク用サングラスブランド「being(ビーイング)」を運営しているかっしーと申します。